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PMR資格更新者の声 #2201

Voice布石としてのPMR
~ 信用作りと自己研鑽 ~

渡部 寿春

受験動機

 私は、専門学校卒業後にシステムエンジニアとして働きましたが、2001年に放送大学に入学し、2003年の卒業と同時に英国アバテイ大学経営大学院(Abertay Univ. MBA)に留学しました。そして、2005年に帰国しインディア・アクション・プランと言うインド系IT企業に就職したのですが、そこでインド人技術者にPMを勧められてPMAJの会員となりました。その後、経営企画と銀行の合併プロジェクトを経て2009年にリーマンショックの影響で同社が縮退となり退社し、自ら会社を設立して起業しました。その際、信用を得るためにP2M資格の取得を思いついたのが受験動機です。

PMR資格の活用

 2011年4月にPMSを取得しましたが、PMRを受験するか迷っていました。独立して仕事をするにはエージェント経由で案件を探すことが多くなります。採用する側は、スキルと案件の適合性を考慮して判断します。PMSでもプロジェクトマネジメントの知識を示すことはできますが、実務実績の確かさは判断できません。ネームバリューのある企業に所属していれば、企業名が信用の証となり実務実績の信憑性を担保することもあり得ますが、個人で営むITコンサルの場合、スキルシートに記載されている実務実績の信頼性は落ちます。PMRがあれば、特定企業の評価ではなく第三者の評価基準で実績と能力が認められた証になります。即ち、デキル人ではなく、デキタ人の証になるのです。PMRがあれば個人でも信用を作ることができます。

 2011年4月にPMSを取得して継続学習ポイントの存在を知り、東京P2M研究会に参加した時、丁度、東日本大震災の復興プロジェクトがテーマになっていて論文を書きました。この活動でメンバーの方の多くがPMRを取得していることを知り、PMR受験の意欲が増しました。PMR取得後は、継続学習ポイントの要件が変わります。PMAJの活動でもポイントを意識するようになりました。ポイントは、実践と知識のカテゴリーに分かれます。今年で2度目の更新になりますが、全カテゴリーをクリアすることができました。この間、ポイントは努力目標のアウトラインになったと思います。

 今、ジョブ型雇用が本格化しつつありますが、私は、通算20年以上業務委託で仕事をしてきました。パンデミックや地政学的リスクの高まりでプロジェクトは更なる柔軟性が求められます。社会が変化しても、確かな知識と技能を有する人材の需要は減らないと思います。信用作りと自己研鑽のためにPMRを活用できると思います。

PMRを受けようかと思っている方への一言

 PMRは、プロフェッショナルの布石として最適です。受験資格を得るために実績を積み、学ぶ動機になります。資格取得後は、信用となり、自己研鑽の動機となり、P2M仲間を得ることができます。不確実性が高まる今、一つの道筋としてPMRを検討してはいかがでしょうか。

プロフィール

渡部 寿春 (わたなべ としはる) ITコンサルタント

2009年にイーストタスク株式会社を設立し銀行、保険、航空、流通業界各社のデジタル改革に携わる。2011年4月PMS、2012年4月PMR取得、更新2回。東京P2M研究会、例会部会、PMシンポジウム実行委員、PMAJ理事、NIN2.P2Mなどで活動。2019年6月「ITプロジェクト日記 英文絵日記の力」(オーム社)をPMAJ編で出版。近著に「オールド・ラング・サイン コロナ後の日本」(文芸社、2021年7月)がある。

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