2017年度「第4回PM Networking」開催のご案内
Networking事務局
プロマネ経験者の異業種交流の場です。
どなたでも参加可能です。
多くのご参加をお待ちしています。
 
話題提供 :  「システム思考について考える ~いま起きていることの本質をつかむ考え方~」
  ・・・by 佐藤 健司 (三菱プレシジョン株式会社)
日時:  2017年10月13日(金) 18:00~21:00
場所:  日本プロジェクトマネジメント協会 会議室
参加費:  (当日徴収します。簡単な食事と飲み物を準備します)
PMAJ個人正会員 : 1,500円/人
PMAJ法人正会員の社員または職員、P2M資格者 : 2,000円/人
PMAJ非会員 : 3,000円/人
学生(学生を本分とする) : 1,000円/人
スケジュール:
オープニング (18:00~18:30)
  乾杯、歓談、名刺交換、自己紹介
持ち回り話題提供 (18:30~19:30)
質疑及びネットワーキング (参加者交流) (19:30~20:30)
総括コメント (20:30~21:00)
閉会 (~21:00)
概要:  
 システム思考は、私たちを取り巻く好ましくない現象から抜け出すことを可能とする思考のプロセスです。システム思考は、サイロ化した組織の断片化した思考の継ぎ接ぎではなく、システムを俯瞰し、興味の対象システムの持つ特徴や振る舞い、推進要因・阻害要因、目標、ストレス、制約などを明らかにしてくれます。ステークホルダ同士が共通の思考のプロセスを持ち、対話(ダイアログ)を通じて共感することによって、ステークホルダ間の合意形成を可能にします。そして、システム思考は、ステークホルダの力を集約し、目標に集中させることで、活動を成功へと導くのです。
 今回、システム思考というテーマについて、皆さまとの対話(ダイアログ)を通じて、システム思考についての理解を深められればと考えております。
 
プロフィール:  
佐藤 健司 ( さとう けんじ ) :
三菱プレシジョン株式会社
シミュレーションシステムにおけるシステムズエンジニアリングに従事、現在は、品質管理部門に在籍

(参考図書)
「世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方」
(ドネラ・H・メドウズ著 英治出版)

(補足情報)
私たちを取り巻く社会は複雑化しており、こうした流れは、私たちの複雑化への恐れを増長し、複雑なシステムをサブシステムに分解するように仕向けていきます。組織は安定と効率性を何より優先し、しかも効率性の尺度もどんどん細分化するようにと私たちの関心を導いてしまいます。こうした流れを放置すれば、組織のサイロ化が進み、企業哲学、組織戦略、プログラムやプロジェクトの目標といった全体観を失い、私たちの思考様式全体をPCサイズに限定し、その結果、組織全体に思考の断片化が浸透してしまうことになりかねません。
私たちは、限られた情報から成り立つコンテクストに基づく限定合理性の中で、問題を捉え、選択し、行動していきます。そして、たいていの活動において、興味の対象システムに係わるステークホルダとの合意形成及びコーディネーションに多くの時間を費やしています。しかし、ステークホルダが多様であればあるほど、こうした努力は報われず、目的に対する共感を得ることができないまま、ステークホルダの力を集約・集中できずに多くの活動が失敗しています。
アルバート・アインシュタインの言葉に「我々の直面する重要な問題は、それを作った時と同じ考えのレベルで解決することはできない。(The problems that exist in the world today cannot be solved by the level of thinking that created them.)」というものがあります。私たちは、各組織が持つ既成概念から抜け出すことができず、絶えず好ましくない妥協に苦闘し続けているのではないでしょうか。
こうした状況にあるとき、問題解決のために新しい概念を持ったメンバーを同じシステムの中に入れても、問題は解決しないでしょう。既成概念に縛られた組織や仕組みの中に新しい概念を持ったメンバーを入れても、古い組織に混乱を引き起こすとともに、新しいメンバーは、ストレスに押しつぶされてしまいます。
効果があるのは、組織全体の既成概念を崩し、興味の対象システムを設計し直すことです。
この既成概念を崩し、システムを設計し直すための思考のプロセスがシステム思考であり、ステークホルダ同士が共通の思考のプロセスを持ち、対話(ダイアログ)を通じて共感することによって、初めて可能とすることができるのです。
定員 :  20名
お申し込み:  お申し込み受付は終了いたしました。

 
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