P2M資格制度について
 
(1)プログラムマネジャー・プロジェクトマネジャーの育成とP2M資格制度
 プロジェクトマネジメントは、世界中のほぼ全ての産業分野や政府・公共サービスで活用されるようになりました。さらに、プログラムマネジメントを重視するP2Mの考え方が、海外からも高く評価され、幅広いマネジメント層でプログラムマネジメントの必要性が高まりつつあります。
 従来、わが国では、多くの業界でプロジェクトマネジャーを企業内でOJTによって養成し、また、技量レベルも企業内で判定しておりました。この育成方法は、その企業内では有効ですが、現在のように、いかなるプロジェクトでも異なる業種やビジネスシステムを有する多くのステークホルダーが関与し、これらを統合しながらプロジェクトを纏めていく際には、自社流のPM知識とスキルでは効果に限界があり、P2Mの考え方を導入することが極めて有効だと考えられます。
 PMAJのP2M資格制度は、プログラムマネジャー、プロジェクトマネジャーに対して求められる「プログラム・プロジェクトマネジメントに関する知識とスキル」について「産業界が広く認める水準」を満たす人材を育成することを志向するものです。

(2)資格制度の概要
 P2Mでは、プログラムマネジャー・プロジェクトマネジャーに必要な能力を「実践力」であるとしています。これは、思考能力・体系的知識・マネジメント行動スキル・基本姿勢からなる総合的な能力です。
 P2M資格制度においては、「P2M標準ガイドブック」の学習によって修得できる体系的知識に関して、PMCとPMSの資格を設けています。
 さらに、実践力を担保する資格として、PMRとPMAを設けています。(PMRの上位資格と位置付けるPMAについては、未実施となっています)

略称 和名と英語名 資格要件
PMC プロジェクトマネジメント・コーディネータ
Project Management Coordinator
P2Mにおけるプロジェクトマネジメントのコア知識を修得
PMS プロジェクトマネジメント・スペシャリスト
Project Management Specialist
プログラムマネジメントを含むP2M全般知識を修得
PMR プログラムマネジャー・レジスタード
Program Manager Registered
プログラム・プロジェクトマネジャーに必要なP2M実践力を保有
PMA プログラムマネジメント・アーキテクト
Program Management Architect
プログラム・プロジェクトマネジャーとして、高度なP2M実践力を保有
  上記資格の試験「P2M試験について」については  こちらへ

 試験合格者に対して、その申請により資格認定、登録を行います。 資格は5年ごとに更新するものとし、この間、能力維持、向上のため継続学習が義務づけられます。但し、PMC資格者には、継続学習義務は適用されません。(注)PMA試験は未実施。

(3)資格制度の対象
 P2M資格試験は、あらゆる産業分野、活動分野でプロジェクトに係わる方や関心を持たれる方を対象に実施されるものであり、広く開かれた制度ですが、その主な対象として考えられるのは以下のとおりです。
学 生…プロジェクトマネジメント学科およびPM専門コースの在学者または修了者のみならず、文系、理系を問わず同等の能力と意欲をもっている人
企業内の人材…エンジニアリング業、建設業、IT産業、製造業、金融業、サービス業等においてプロジェクトを遂行する部門のほか、開発部門における新製品開発プロジェクト、製造部門における工場建設プロジェクト、企画部門における組織改革、ベンチャーにおける新規事業開発、PFI事業等々あらゆる産業において「プロジェクト」の業務に従事し、または従事しようとする人
公共機関等の人材…政府、地方自治体等で大規模なプロジェクトを企画、推進し、または発注者の立場でこれを管理する立場の者、研究機関において研究開発を企画し、推進する人
プロフェッショナルとして独立経営のコンサルタントを目ざす人
プロジェクトマネジメント又はプログラムマネジメントに関心を持つ人

(4)P2M資格とキャリアパス
<<PMC>>
 プロジェクトに携わることが決まった方や、プロジェクトに参加されている方は、PMC講習会やe-learningを通してプロジェクト要員に必須の知識を修得することができます。
 さらに、PMC資格試験に合格し、PMC資格認定を受けることにより、その知識レベルを公的に保証されるので、プロジェクトリーダーや小規模なプロジェクトのプロジェクトマネジャーの候補要員と位置付けることもできます。
<<PMS>>
 プロジェクトに携わる方のキャリアパスとしては、なるべく早い時期の取得が望ましいのですが、ベテランの方が自身のスキルチェックを兼ねて取得するケースもあります。
プロジェクトに参加予定あるいは参加して間もない方
早い段階で理論的な知識を修得することにより、プロジェクト実践の場でプロジェクトマネジメントの考え方を確認していくことになり、OJT効果をより高めることになります。
プロジェクトマネジャーやリーダー経験のあるベテラン
プロジェクトの現場での経験を基に身に着けてきたプロジェクトマネジメントの知識を検証し、不適切な部分は是正し、不足する知識を補うことにより、レベルアップが可能となります。
<<PMR>>
 PMS資格を取得してプロジェクトの経験を積んできたプロジェクトマネジャー候補やプロジェクトマネジャーとなって日が浅い方、あるいはプロジェクトマネジャー経験豊富なベテランがPMRに挑戦されます。
PMS資格を取得してプロジェクトの経験を積んできたプロジェクトマネジャー候補
(あるいは、新任となって日が浅いプロジェクトマネジャー)
プロジェクトマネジャーとしての実践力が一定の水準にあることを、PMAJが認定することにより、プロジェクトオーナーの安心感も高まり、より重要なプロジェクトの引き合いも期待できます。
プロジェクトマネジャー経験豊富なベテラン
豊富な経験と体系的なP2M知識を活かして、企業内のプロジェクト関連組織の指導的役割を担わせられます。また、後進の指導等、プロジェクトの現場を離れた後の道も開けます。

>>「P2M資格試験合格者推移」はこちらから

  「P2M資格者(PMS資格継続学習CPU申請等)について」のFAQは  こちら
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