今月のひとこと
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 P2Mの栞 プログラムマネジメント 

オンライン編集長 深谷 靖純 [プロフィール] :6月号

 日中の最高気温が30℃を超えると真夏日というのだと覚えたのは、いつのことだったでしょうか。気象庁では、1960年代頃に夏日、真夏日の基準を定めて使い始めたそうですが、夏の季節に夏日だといわれても誰も気にするはずもないので、かつては知らない人が多かったように思います。気象に関する専門用語を分かり易く解説する気象予報士がメディアで活躍するようになり、春の季節に夏日・真夏日の発生頻度が高くなってきたという話題が日常会話に乗るようになってきました。
 あんまり多くの人の口に上ると言霊が生まれて、言っていることが事実になってしまうそうなので、ほどほどにしておいた方がいいとは思うのですが…。

 「P2Mの栞」という名の冊子をご存知でしょうか。
 P2M標準ガイドブックの中にはどんなことが記載されているのかを、簡便に把握していただくことを狙いとして、P2Mの全体を記載したもの(全8ページ)と、第3部のプロジェクトマネジメントを対象としたもの(全16ページ)の2種類を発刊と同時に作成しています。やや詳しいパンフレットのようなもので、これだけを読んでもP2Mを理解できるわけではありませんが、P2Mを学習しようと思った方が、興味を持てそうな場所を探す際の拠り所にしていただければいいなと思っています。
 その後、第2部のプログラムマネジメントを対象にしたものも作成しようとしていたのですが、雑事にかまけて伸び伸びとなっていました。P2Mにとって、肝心要のプログラムマネジメントの部分が欠けているのはけしからんと、お叱りの言葉を何度もいただきながら、なかなか着手できませんでした。
 大変遅くなりましたが、漸く、作成することができました。全8ページにまとめたPDFファイルをPMAJのHP上に掲載しています。どなたでもダウンロードしていただけますので、ご活用いただければ幸いです。
 プログラムには様々な立場のステークホルダーが参画します。個々のステークホルダーが関与する場面やタイミングに応じて、何を期待しているか等を的確に伝えるといった場面でも、「P2Mの栞」を役立てることが可能です。「P2Mの栞」には、P2M標準ガイドブックに載っている図表が散りばめられているので、個々のステークホルダー毎に重要と思われる個所を指し示して説明するという方法が使えます。
 例えば、プログラムの目標設定に際し、下図を示して次のような説明ができます。
  1. ① P2Mプログラムマネジメントは、複数のプロジェクトをまとめて管理するだけではありません。「ありのままの姿(AS IS)」から「あるべき姿(TO BE)」に向けて、複数のプロジェクトと定常業務を組合せた価値創造活動をマネジメントします。個々のプロジェクトの成功というよりは、最終的な運用フェーズにおいて新たな定常業務が安定して「あるべき姿(TO BE)」が実現することを目指します。
  2. ② 「あるべき姿(TO BE)」に向かうには、現状の「ありのままの姿(AS IS)」がどうなっているかを正確に分析し、明らかにするところから始めます。そのうえで解決すべき課題を洗い出し、どのような順序で取組んでいくかを定めます。それに基づき、必要なプロジェクトや関連する定常業務を組み合わせたプログラム構想を築きます。
  3. ③ 個々のプロジェクトには、それぞれの成果が定められています。その成果自体にも価値が含まれていますが、真に目指すのは「あるべき姿(TO BE)」の実現によって達成される価値の創造です。等々

プログラムの目標設定

 いろいろな使い方を工夫していただけると、嬉しいです。
以上

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