図書紹介
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「引き寄せの法則」 ―― Low of Attraction ――
(マイケル・ロオジェ著、石井裕之監修、講談社発行、2007年11月20日、1刷、203ページ、1,200円+税)

デニマルさん:2月号

昨年末、書店でこの本を求めた。その時、同種の本が数多く平積みされていた。その時、同種の本を3冊も買ったが、その中の「ザ・シークレット」(ロンダ・バーン著、角川書店)を紹介する積りだった。だが読んでいる内に今回の本に変更した。理由は幾つかあるが、同じ「引き寄せの法則」を書いていることと、「ザ・シークレット」は著名人のコメントが多く、まとめ難い等々である。この「引き寄せの法則」には長い歴史がある。それによると100年以上も前からと書いてある。その底流には、アメリカでの自己啓発やモチベーション・アップが盛んであった時代(カーネギーやナポレオン・ヒル等の活躍)から、現在のNLP(神経言語プログラム)やコーチング等の人材育成プログラムに繋がる歴史がある。

引き寄せの法則(1)   ―― 何を引き寄せたいのか(目的は何か) ――
先ず、この引き寄せの法則は、普段我々が生活している自然界の法則であると定義している。磁石が北を指し、川が上流から下流に流れ、潮の満引きから天候までありとあらゆるものがある。そこから自分が意識するプラス・マイナスの考えは、それ自体に波動がある。だからプラスに考えればプラスに働き、マイナスに考えればマイナスに傾くのだ。そこで自分の引き寄せたいもの(目的)を明確化して、言葉にして自分に宣言することである。

引き寄せの法則(2)  ―― どのように引き寄せるか(方法はどうか) ――
宣言した引き寄せの目的を紙に書いて貼っておく。それを毎日読んで確認し、その進捗状況を記録する。このプロセスで目的を引き寄せていることを喜び、決してその目的や進捗を疑わない。この疑惑の気持ちが自分の思考をマイナスに変える要素となる。だからこの本では、いい兆しを大切にすると書いている。それは人や物に感謝する気持ちもが自分の思考をプラスに変える大きな要素なので、感謝を実感して記録に残すことも重要である。

引き寄せの法則(3)  ―― 引き寄せを発展できるか(応用は可能か) ――
引き寄せの法則に従って、目的が少しでもいい兆しから実現の方向に向かったら、その喜びを具体的に実感する。進歩の確認をして、現状を受け入れることである。自分にとって目的を果たせたプラスの思考を、更に別な目的として発展させる。この過程でプラス思考はよりプラスに、マイナス思考をプラスに変える兆を捉える。この経験を身近な家族にも応用出来れば、共に目的を引き寄せる働きとなる。特に、子どもには優しい言葉で表現し、その言葉から更に引き寄せのプラス波動となって良い人生が送れると著者は結んでいる。

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