理事長コーナー
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PMBOK®ガイド96年版から30年
伝統あるPMAJのPMBOK®関連講座を受講してみませんか?

PMAJ 理事長 加藤 亨 [プロフィール] :5月号

 2026年は、プロジェクトマネジメントの歴史において重要な節目の年です。PMBOK®ガイド1996年版(以下、96年版と略す)の発行から、ちょうど30年を迎えます。この96年版は、プロジェクトマネジメントの知識体系を初めて体系的に整理し、世界的な標準として確立する契機となりました。そして同時に、日本におけるプロジェクトマネジメントの普及と発展に大きな影響を与えた転換点でもあります。

 当時、米国PMI®と協力関係にあったエンジニアリング振興協会(現・エンジニアリング協会:ENAA)は、PMI®から正式な許諾を得て96年版の日本語訳を推進しました。この翻訳活動には、ENAA会員企業の多くの実務家がボランティアとして参画し、知識の普及と実務への適用に尽力しました。このタスクフォースを母体として、日本プロジェクトマネジメントフォーラム(JPMF)が設立され、その後、2005年のP2M資格試験センター(PMCC)との統合を経て、現在のPMAJへと発展してきました。
 その意味で、96年版は、PMAJの原点とも言える存在です。

 その後30年で、プロジェクトマネジメントを取り巻く環境は大きく変化しました。とりわけ近年は、不確実性の増大、デジタル技術の急速な進展、そしてAIの普及により、プロジェクトのあり方そのものが問い直されています。PMI®においても、従来のプロセス中心の体系から、価値創出や原理・原則志向へと大きく舵が切られ、PMBOK®ガイド第7版のパラダイム転換が起き、さらにはそれを補完する形で、プロセス群実務ガイドが発行され、昨年11月にはプロセスベースを改めて包含したPMBOK®ガイド第8版が発行されるなど、目まぐるしく方向性が変化しています。

 PMAJは、このような変化に対し、実務家コミュニティとしての強みを活かしながら、学習知の体系と実践知の橋渡しを行ってきました。その中核を担っているのが、30年以上にわたり活動を継続しているPM研究・研修部会(PMKK)です。

 PMKKのメンバーは、各企業の第一線でプロジェクトを実践する専門家であり、自らの経験をもとにPMBOK®ガイドを読み解き、実務への適用方法を議論し、お互いに共有し、ノウハウとして蓄積してきました。新たなガイドが発行されるたびに、メンバーによる体系的な学習と議論を重ね、その成果を部会セミナーや講座という形で社会に還元しています。現場の実体験に裏付けられた講義は、多くの受講者から高い評価を得ており、長年にわたり継続されてきた理由もここにあると考えています。

 本年も、5月よりPM研究・研修部会によるPMBOK®関連講座を開催します。
 詳細はこちらのURLをご参照ください。
 基礎講座 1日、PMBOK®ガイド&プロセス群 : 実務ガイド解説講座 3日、PMBOK®ガイド 第7版講座 1日、計5日間を受講されると合計で35時間の受講証明が得られます。
 PDU、CPUの証明書も発行しておりますので、目的に合わせてご参加ください。

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