理事長コーナー
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プログラムマネジメント再考

PMAJ 理事長 加藤 亨 [プロフィール] :4月号

 3月の下旬に、3日間連続で、ある異業種交流会のワークショップの講師を担当する機会をいただきました。
 内容は、SDGsをテーマにして、曖昧なテーマを如何に具体的なテーマに落とし込んでアクションプランを策定して行くかを、ワークショップ形式(PBL形式)で学習してもらうという内容でした。
 実は、このワークショップは好評につき、2020年からずっと続いていて、今回も3日間で約100名の方に参加していただきました。
 このワークショップの特徴は、繰り返しになりますが「曖昧なテーマを如何に具体的なテーマに落とし込んでアクションプランを策定して行くか」というところにあります。
 題材としているSDGsは、ご存じの通り国連の「2015年9月の国連サミットで採択された『持続可能な開発のための2030アジェンダ』にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のこと」です。この国際目標は、17あり、「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」など、どれも重要で緊急性のある目標が並んでいます。更に17の国際目標の下には、169のターゲット、232の指標が決められているという、包括的で網羅性の高い膨大なテーマで、どこから手を付ければ良いのか悩む課題になっています。
 今回のワークショップでは、まず、SDGs関連の資料を見て、どんな課題があるのかを学び、そこから自分が本当に解決したいと感じた課題を取り上げ、どんなビジョンを実現したいかを決断することをワークショップの一回目で行い、次に、そのビジョン(あるべき姿)から現状をバックキャストして、実現を阻害する要因を洗い出し、解決すべき優先順位を決断し、一連のアクションプランとしてデザインするまでをワークショップの2回目として行うという内容になっています。
 P2Mをご存じの方であれば、「なんだ、ミッションプロファイリングでプログラムデザインをするまでのワークショップか」と気が付くと思います。
 ということで、試しにワークショップに参加していただいた受講生に、「皆さんの中で、プログラムマネジメントという言葉を聞いたことある人いますか?」と問いかけたところ、なんと、一人も手が上がりませんでした。(ショック!!)
 改めて、「プログラムマネジメントの普及には時間がかかりそうだ」と感じたのですが、最後の発表のセッションでは、各チームとも、ビジョン実現の重要性をデータで示し、課題解決のシナリオを論理的に説明し、その成果を具体的なイメージで示していて、プログラムマネジメントの有効性を体感していただいたように思いました。そして、私自身、「やはりプログラムマネジメントはVUCAの時代の羅針盤として最高だな」と再確認(再考!?)させていただきました。
 PMAJでは、このワークショップを一般的な形にアレンジした簡単な実習を、PMAJの社会貢献の一環として提供しています。ご興味のある方は以下をご参照ください。
 プロジェクト型学習で学ぶ「今日からできる身近なSDGs!!」

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