法人会員様コーナー
先号   次号

「わが社のPMソリューションビジネスにつきまして」

TIS株式会社 エンタープライズソリューション第5部 福井 規尋: [プロフィール] :6月号

 当社は、現在、幅広い業種・業界のお客様向けにITソリューションサービスをご提供させて頂いておりますが、1971年設立の(株)東洋情報システムがそのルーツになります。ちょうど2年前に大型開発に強いTIS(株)、金融・産業分野に強いソラン(株)、カード・公共分野に強いユーフィット(株)が合併して新生「TIS株式会社」になりました。そして、今回ご紹介させて頂きますPMソリューションビジネスは、ユーフィット(株)が1990年代後半より行っていたものを引継ぎ発展させてきたものです。
現在は、PM支援ツールの Microsoft Project を軸にして、導入支援等のコンサルティング、アドインソフト開発、トレーニング、運用サポート等、幅広くビジネスを行わさせて頂いております。

 ところで、私どもが担いでおります Microsoft Project ですが、数多くあるPMツールの中でも老舗の域に達しており20年以上の歴史を有しております。巷では「世界で最もユーザー数の多いPMツール」と言われております。特定の業種業界向けのツールではありませんので、結果、幅広い分野で使用されております。エクセル等と同じ様に操作できる Microsoft社のツールであると言う事が、ユーザー数を増やしてきた大きな要因の一つかと思います。

 さて、このPMソリューションビジネスですが Microsoft Project が、まだ国内にそれ程広く普及していない草分け期に始めたと言う先行者メリットが幸いしてか、お陰様を持ちまして、今までに非常に沢山のお客様(企業)と関わらせて頂く事ができました。私自身はトレーニングチームの講師ですが、200近いお客様(企業)に関わらせて頂きました。そして、「世の中には、本当に多種多様なプロジェクトがあるんだな!」と言う事を強く実感しました。私のトレーニングは、ツール導入の最終段階になりますので、それまでに現場にツールを導入することになります。通常、現場ではプロジェクトの特徴に応じたマネジメント(PM)が工夫され実践されていますので、ツールを導入するためには、各プロジェクトの特徴に応じたツールの使い方が求められてきます。ここで、弊社コンサルタントが登場、色々なプロジェクトに接してきました経験を生かしてお客様の現状、目的に適したツールの使い方をご提案、導入支援等をさせて頂いております。通常、この様な「ツールに軸足を置いたコンサルビジネス」は、各種ノウハウが書籍化され世の中に蓄積されていくにつれ下火になりがちなものです。山谷はありましたが、弊社PMソリューションが何とか今日まで生き残れてきましたのは、このPMツールの使い方の多様性に大きな理由があるのではないかと考えています。

 最近はPMツールに求められる事もどんどん広がってきています。例えば、対象者をプロジェクトマネージャーから、メンバーやその他ステークフォルダーにまで広げ、コミュニケーションツールとして活用しプロジェクト情報を行き渡らせたい。また、管理対象を単体プロジェクトだけでなく、複数のプロジェクト、更には企業内の全プロジェクトを対象としてマネジメントしたい等、どんどんレベルアップしてきています。ツール自身も世の中の要望に合わせるために機能アップしてきていますが、その新しい機能を生かす使い方が、また求められてきますので、弊社も止まることなくお客様のプロジェクトのニーズにお応えできるように新しい利用方法の開発に取り組んでいきたいと思います。

 最後に、今年出てきました最新版の Microsoft Project 2013 ですが、タブレットを意識しているのか、タッチパネル上で簡単な操作ができる様になりました。現在の Microsoft Project は、お世辞にも誰もが簡単にサクサクと使えるツールとは、まだ言えませんが、近い将来、スマホ、タブレットと言ったユーザーフレンドリーな端末上で、簡単にプロジェクトの状況確認、報告等ができるツールに進化しそうです。 Microsoft Project が「全てのプロジェクト関係者がいつでもお手軽に使える理想のPMツール」に一歩でも近づけるように期待しております。

ページトップに戻る