P2M研究会
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「5月の活動状況」

東京P2M研究会 藤澤 正則 [プロフィール] :6月号

総論賛成各論反対の壁を超えるプロジェクトを考える

1.はじめに
 業務改革のプロジェクトなどで、計画や実行フェーズにおいて、各論を進めていくと、「それはできない」「それをやってもうまくいかない」などのできない理由が多発し、結果何もできない状況に陥る事例が多い。そこで、研究会では、そうならないようにするためには、何が原因で、どう進めるとよいのかを3月、4月、5月と議論を行ってきた。

2.総論賛成各論の壁を超えるにはどうすればよいか
言葉の意味は、「総論とは、全体にわたって、展開した論」であり、「各論とは、全体を構成する細かい項目に関する議論」となっている。(参考文献:大辞林より)
 様々な業種業態のメンバーとの議論をしてみて、下記のキーワードが出てきた。
変化最適(目的、役割、環境認識)の必要性
成長重視/成長産業育成と没落を把握する
持続性が重要
危機感と勇気が必要
事前の議論の重要性(経営意思の浸透)
意思決定のスピード/組織のスピード
おもいっきりの良さ
日本のグローバルPM(知識→実行) P2Mの発注者の立場
日本には成長の可能性がある
三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)
 議論してみて、プロジェクトやプログラムを始める前に、総論の話や総論と各論のつながり(例えば、どうやって、価値創出を行っているか)の時間を取り、話し合っていないことが、その結果につながっている可能性が高いと考えた。また、自ら考え行動しなくては何も変化しないことも見えてきた。

3.これから進めていくこと
 実際に行ってみると、どこの業態業種でも、困っていることであり、この解決方法として、P2Mの見方、考え方を活用して、低減や解決できる方法をまとめていく計画である。

備考
東京P2M研究会は、P2Mのミッションプロファイリングなどの調査研究やプロジェクトやプログラムの実践事例の研究を、月1回(通常:第4木曜日19時から21時開催)のミーティングを行いながら、メンバーの相互研鑽をする場にしております。
  ※興味のある方は、PMAJ事務局までご連絡お願いいたします。

参考文献
2011年度東京P2M研究会資料
2012年度東京P2M研究会資料

以上
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