【SP-2】 画期的なイノベーションのための組織化
ブルー・オーシャン・シフト、シリアル・イノベーターとMAINモデル
9月5日  14:25~15:25    [特別講演] Strategic  
 講師 早稲田大学 経営管理研究科 教授 川上 智子
 セッション概要 画期的(radical)なイノベーションを実現するには、漸進的(incremental)なイノベーションとは異なる組織のあり方が求められる。この講演では、そうした組織を考えるうえで手がかりとなる3つの視点を提示する。
第1は、キム=モボルニュ(2017)の新著『ブルー・オーシャン・シフト』で示した、競争を無縁にするブルー・オーシャンの創出のための組織のあり方に関する視点である。
第2は、グリフィン他(2014)が提示したシリアル・イノベーターに関する視点である。シリアル・イノベーターは、画期的なイノベーションを繰り返し実現できる人材のことで、日本でも講演者自身が関わる共同研究で理論の実証が進んでいる。
そして第3の視点は、組織内で市場知識と技術知識を融合させる独自のフレームワークMAIN Model(Marketing-Innovation Model)である。
この第3の視点によって、社内のイノベーション組織のあり方が具体化されることを示す。
 講師略歴
川上智子氏
関西大学教授を経て2015年より現職。2019年早稲田大学にマーケティング国際研究所(MII)を設立、所長に就任。早稲田ブルー・オーシャン・シフト研究所(WABOSI)創設者、副所長。日本マーケティング学会理事他、国際学会の理事職を歴任。2017年アジア・マーケティング研究者トップ100に選出。
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