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講演者 |
富士通株式会社 次世代テクニカルコンピューティング開発本部 本部長 追永 勇次 |
セッション概要 |
理化学研究所と富士通が共同で開発しているスーパーコンピュータ「京*」は、世界で初めて10ペタフロップスを達成した。「京」は、最先端の製品開発、医療・新薬開発、防災・地球環境問題、新エネルギー・新材料開発や宇宙解明など、画期的な社会貢献と夢の実現が期待されている。
スーパーコンピュータは1960年代に世界で初めて開発されてから様々なベンダーによって革新的な技術開発が行われ、驚異的なスピードで性能が進化してきた。その中で「京」が目指したのは、特定の性能評価プログラムで10ペタフロップスを達成することだけではなく、多くのアプリケーションが「京」の上で開発され、そのアプリケーションを利用して様々な研究成果を得ることである。富士通は実用的なスーパーコンピュータを構築するため、消費電力や設置面積といった多くの課題を解決すると同時に10 PFLOPSを実現するという高い目標のもと開発に取り組んだ。
本講演ではスーパーコンピュータの歴史と技術を概観しながら、富士通で「京」の開発指揮を執ってきた立場から開発への取組みについて紹介する。
*「京」は理化学研究所が2010年7月に決定した「次世代スーパーコンピュータ」の愛称です。 |
講演者略歴
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追永勇次(おいなが・ゆうじ)1974年富士通株式会社入社。2000年コンピュータ事業本部第三コンピュータ事業部長、2003年サーバシステム事業本部技師長、2007年次世代テクニカルコンピューティング開発本部技師長兼システム開発統括部長、2011年より同開発本部長。
大型汎用計算機およびスーパコンピュータのアーキテクチャ及びハードウェアの開発に従事。現在、次の新しいスーパーコンピュータの開発を推進している。 |