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講演者 |
株式会社スコラ・コンサルト 代表 柴田 昌治 |
セッション概要 |
人の自発性を大事にする「スポンサーシップ」が機能している組織では、社員を信頼し主役にしようと努力するトップのもとで、社員はいきいきと自分たちで考えて仕事をしている。会社や上司がそうしろと言うからそうしているわけではなく、社員が自分たちの意志と動機にもとづいて考え、動いている。企業が変化に対応して進化を続けていくためには、●つねに問題を見えるようにして解決していくことが「損」にならない風土、●社員が主体的であることに価値を置いて支援す
るマネジメント、●社員の「考える力」と「チーム力」が育つような話し合いの場、が不可欠だ。
では、どのようにしてそれを実現していけばいいのか。
ここでは、 1.何が社員に閉塞感をもたらしているのか 2.問題解決のサイクルを回す 3.当事者になるために、という3つのテーマで、「スポンサーシップ」の実践について紹介していく。
【何が社員に閉塞感をもたらしているのか】 つねに問題を発見して解決することをよしとしている組織か。問題に対して「対応策」ばかりを持ち込んでいないか。風土・体質にみる剛構造の組織、柔構造の組織。考える力を引き出すマネジメント、押しつぶすマネジメント。
【問題解決のサイクルを回す】 対応力の源は「考える力」と「チーム力」。「会社のため」ではなく「自分のため」に。「経営に対する信頼感」と「仲間に対する信頼感」をつくる。「気楽にまじめな話をする場」で深い議論をする。
【当事者になるために】 当事者と評論家の違い。リーダーシップからスポンサーシップへ。部下を当事者にする「スポンサーシップ」とは。「対話」が当事者に必要な考える力を鍛える。 |
講演者略歴
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株式会社スコラ・コンサルト代表。
1979年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。大学院在学中にドイツ語語学院を始め、30代の頃はNHKテレビ語学番組の講師を務める。ビジネス教育の会社を設立後、80年代後半から企業風土・体質改革のコンサルティングに取り組む。変化を妨げている価値観を変えながら変革のプロセスをつくり込んでいく「プロセスデザイン」というやり方が特徴。社員が主体的に人と協力し合っていきいきと働ける会社をめざし、社員を主役にする「スポンサーシップ経営」を提唱、支援している。
著訳書:『なぜ会社は変われないのか』『トヨタ式最強の経営(共著)』『会社を変える人の「味方のつくり方」』『なぜ社員はやる気をなくしているのか』『柴田昌治の変革
する哲学』(いずれも日本経済新聞出版社)ほか |
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