IT−SIG リスクマネジメントWGの活動成果を
「ITプロジェクト 実践リスクマネジメント・ガイドブック」として刊行 |
リスクマネジメントWGリーダー:PMAJ副理事長 浅田 誠:11月号 |
このたびIT−SIGのリスクマネジメントWGでは、これ迄の活動の成果を「ITプロジェクト 実践リスクマネジメント・ガイドブック」としてまとめ刊行しました。
当ガイドブックは、PMAJ/リスクマネジメントWGメンバー約10名の豊富な経験をもとに喧々諤々の議論を経てまとめ上げたものです。
ITプロジェクトを失敗させないためには、リスクをどう察知し、それに対してどう手を打てば良いのかを、実際に見られる事例をスミスとメリットの標準リスクモデルに当てはめてみることによってわかり易く示したものです。
大規模プロジェクトを始めとしてリスクの大きいプロジェクトの経験がまだ十分でない方々に、そもそもどのようなリスクがあるのか、またそれらを察知し手を打つためにはどのようにアプローチしたら良いのかを、論理的且つ実践的に知っていただく上で大いに参考になると思います。
主な特徴は以下の7つです。
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- (1)標準リスクモデルによる論理的なアプローチ
- (2)実事例の当てはめによる実践的なモデル理解
- (3)リスクの事象及び影響のトリガーとなる各々のドライバーに対して打つべき対応策の例示
- (4)8つのリスクカテゴリーに分類され、各カテゴリー毎の特性が整理された特性要因図(魚の骨図。カテゴリー →細分化カテゴリー →リスクのワナ(ドライバー))
- (5)リスクのワナ毎に列挙されたリスク事象例一覧表
- (6)チェックすべきタイミング/フェーズが示されたリスクマトリックス
- (7)提案/見積もり、並びに受注/契約等の上流フェーズを活用の中心として想定
構成は下記で、具体的な例を多数盛り込んだのは、第U部の第8章と付録です。
- 第T部 SIプロジェクトのリスクマネジメント概要
- 第1章 プロジェクトのリスクとリスクマネジメント
- 第2章 リスクのモデル化
- 第3章 SIプロジェクトとプロジェクトマネジメント
- 第4章 SIプロジェクトのリスクとリスクマネジメント
- 第U部 SIプロジェクトの実践リスクマネジメント
- 第5章 リスク識別と分析
- 第6章 リスク対応計画
- 第7章 リスクの監視コントロール
- 第8章 SIプロジェクトのリスクマネジメントのポイント
- 第9章 リスクマネジメントの実践ツール
- 付録 SIプロジェクトのリスクマトリックス
価格はPMAJ会員2000円(税込み・送料別)・非会員3000円(同)です。申し込みは、PMAJホームページ(http://www.pmaj.or.jp)の左端のナレッジセンターに入っていただいて図書・出版案内のページからお願いします。
これをベースに、8月末のPMシンポジウム2007の2日目に"ITプロジェクトのリスクマネジメント"のタイトルでセミナーを開催しましたが、引き続き何回かのセミナーを開催すべく計画中です。またその結果等も踏まえて第2版へのレベルアップ/リファインも考えて行きたいと思っていますので、ご意見等ございましたらお寄せ下さい。 |