【基調講演-2】( KN-2 ) “あいだ”の経営
-ミクロ人本主義経営の台頭-
9月10日  11:00~12:00 Strategic  
 講師 長野県立大学 グローバルマネジメント学部 教授
/ソーシャル・イノベーション創出センター長 大室 悦賀
 セッション概要  VUCAの時代にあって、常にビジネス環境が変化し、それを捉えるのが非常に難しくなっている。特に日本企業は環境変化を頭脳、つまりロジックで捉えようとする傾向が非常に強く、現代の経営環境に対応できていない。特に曖昧さを排除する思考では環境変化への対応やイノベーションの創出が適わない。
 近年では“直感”に注目が集まっている。
 本講演では曖昧さの意味やそこに存在する可能性とともに、それらがビジネスや、PM、イノベーションとどのように関わるのかを解説する。具体的には、効率と非効率、合理的と非合理的などの“あいだ”にあるもの、つまり二項対立の思考を排除し、その“あいだ”にあるものに着目することである。
 しかし、曖昧であるがゆえに、頭脳ではなく、直感として捉えることが求められる。一方でビジネスは論理的なものであり、直感は言語化を伴ってビジネスにできる。このようなトピックスを紹介しながら最新の動向をお伝えしたい。

〔VUCA :変動性(Volatility)不確実性(Uncertainty)複雑性(Complexity)曖昧性(Ambiguity)の4つ頭文字。〕
 講師略歴
大室悦賀氏
社会的課題をビジネスの手法で解決するソーシャル・ビジネスをベースにNPOなどのサードセクター、企業セクター、行政セクターの3つのセクターを研究対象として、全国各地を飛び回り、アドバイスや講演を行っている。
著書に『サステイナブル・カンパニー入門』『ソーシャル・イノベーションの創出と普及』『ソーシャル・ビジネス:地域の課題をビジネスで解決する』などがある。
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