【A-2】 デジタルとアナログの境目を旅するローカル線
9月14日  10:50~11:50    [特別講演] Strategic  
 講師 いすみ鉄道株式会社 前代表取締役社長 鳥塚 亮
 セッション概要 いすみ鉄道は旧国鉄の不採算路線を地元地域が引き継いだ第3セクター鉄道のローカル線です。今から30年以上も前、国鉄がJRに転換されるときに、「赤字だから引き継げないよ」と言われたローカル線ですから、地域の足としての交通機関としての役割はほとんど終了しています。でも、「役割が終了しているから不要です。」という言い方をするのであれば、農村だとか漁村、山村といった日本の田舎の町も役割を終わっているところがほとんどではないでしょうか。だから、私は自分たちの地域の鉄道を「役割が終わったから不要です。」と言うのはやめましょうと提唱しているのです。その理由は、国鉄からJRになって30年以上が経過しているということは、時代が大きく変わっているからで、昭和の時代に比べたら人々の価値観も大きく変化していると思えるからです。
つまり、この30年の日本はアナログからデジタルを目指して大きく変わってきたのですが、ローカル線というのは昭和のアナログそのままですから、今の時代、都会人には懐かしく郷愁を感じるものなのかもしれません。そして、そこに田舎のビジネスチャンスがあると私たちは考えています。
 講師略歴
鳥塚亮氏
昭和35年6月東京生まれ。新幹線の運転士が夢だったが国鉄採用中止で断念。航空機操縦訓練を受け資格取得するも航空不況でその採用なく、学習塾講師を務める。
27歳で大韓航空入社、30歳で英国航空に入社し20年以上成田空港で旅客、運航部門勤務。旅客運航部長。32歳で鉄道のDVDを制作する会社を設立。
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