【基調講演-1】 エンジニアリングは 国造り 人造り
9月3日  10:00  
 講演者 日揮グループ 代表 重久 吉弘
 セッション概要 Program Management Contractor & Investment Partner
 これは、日揮グループの中期経営計画「New Horizon 2015」に掲げたビジョンであり、我々の目指す将来像である。
今後の日本は人口減少・高齢化、マーケットの縮小という課題に直面し、否応なしに海外展開を求められる時代を迎える。一方、世界を見渡すと、エネルギーや資源開発分野に加え、成長する途上国を中心とした産業の多角化、都市化の進展、それに伴う水、電力、交通システム、環境対策などの社会インフラ分野の需要が激増する事は間違いない。
 冒頭のビジョンは、成長する途上国の顧客の漠然とした希望やニーズを取りまとめ、総合的なビジネスプランや遂行計画として具体化するプログラムマネジメント力を持ち、その計画が必要とするプラントや設備の最適設計・建設に協力し、さらにプログラムから派生する事業への投資パートナーと成って途上国の国造りに貢献する新たな企業体を目指すことを意味している。
 日本のエンジニアリング産業は途上国の国造りに貢献できる経験と技術を十分に備えている。
 日本人の優れた国民性「誠実さ」、「真面目さ」、「緻密さ」、「清潔さ」を武器に、また、弱み「社交力」、「スピード感」、「交渉力」、「想像力(個性)」を補って、世界のマーケットに挑戦して国際社会で日本の存在感を高めてゆくために、エンジニアリング産業の先頭に立つ気概を持って海外市場を切り開いてきた私の経験をお話しさせて頂く。
 講演者略歴
重久吉弘氏
1957年3月 慶応義塾大学文学部英文科卒業
1961年 日本揮発油(現日揮)入社。
海外プラント営業の第一人者として日揮の海外展開を牽引。
1984年 取締役、1986年 常務取締役、1989年 専務取締役、1992年 副社長、1996年 代表取締役社長、2002年 代表取締役会長兼CEO
プラントビジネスに加え、インフラを中心とした投資事業への進出を図る。2009年から現職。
アジア、中東、北アフリカなどの資源国首脳のほか、オイルメジャーや国営石油/ガス会社トップとの関係も深い。
2001年藍綬褒章、 2008年旭日重光章受章。
日本経団連日本アルジェリア経済委員会委員長歴任(平成13年6月~ 平成22年5月)。
現在 日本経団連顧問、日本バーレーン経済交流協会会長
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