PMRクラブコーナー
先号   次号

『P2Mとの出会いと今後について』

三機工業株式会社 包國 道宣 [プロフィール] :1月号

 私は1990年に当社に入社し、今年で早いもので23年目となります。その間、建築設備の設計部門および技術部門を経て2000年より現在のファシリティシステム事業部に所属しております。現在の業務の内容としては主に金融機関のオフィスに関わる統廃合や移転計画のPM業務を行っております。なので、他のP2Mメンバーの方のような社会インフラ産業や大型プラント建設とは少し業態のことなる業種に勤めております。しかしながらPMの重要性については業種が異なってもまったく同じであり、日々、さまざまなPM業務に悪戦苦闘しております。
 今回は、私が2003年にPMSを取得させていただいてからこれまでを振返り随想とさせていただきたいと思います。
 実は私は当社のなかで一番最初にPMS、PMRの資格を取得させていただきました。
 (その後、なかなか社内でメンバーを増やせずに大変申し訳ありません。)
ある日突然、当時の部長からPMSの資格試験講座を受講するよう指示があり、正直申しますと、受講料の高さに驚き、『これは失敗できない』と大きなプレッシャーを感じました。
しかし、逆に生来の怠け者である私にはこのプレッシャーが巧を奏し、いつになく真剣に取り組むことができました。実際、講習の内容も、講師の先生方が実際に実務経験者の方が多く、非常に身近にP2Mを感じることができました。また、今まで自己流で行っていてなんとなくモヤモヤしていたPM業務についても、きちんと体系化して指導いただいただいたことにより、『目からウロコ』ですっきり感が非常にあったことを覚えております。
 そんなことで2003年に無事、社内第一号のPMS資格を取得することができました。
しかしながらやはり怠け者の私は、それに安心してしばらくP2Mからは遠ざかっておりました。そんな折、2005年のあるプロジェクトで私は非常に大きな失敗をしてしまいました。
原因としては、全て私の慢心から来るもので、原理原則を怠ったプロジェクト運営を行ったためでありました。せっかく苦労して取得したP2Mの知識も十分に生かすことができていなかった私はふと気がつくと、藁にもすがる思いでP2Mの教本にあらためて目を通しておりました。その際に当時の私に欠けていたものをあらためて認識させてくれ、P2Mについて再度、勉強し直すきっかけとなりました。
 それ以降、私は体系化されたP2Mとあわせて、『原理原則』の大切さ、また、常に謙虚な姿勢で初心を忘れず『真摯にとりくむ』姿勢の大切さを痛感し、それらを自分自身の三本柱として日々の業務に取り組むよう心がけております。
 今後は社内の若い後輩たちにもP2Mを普及させていきたいと思っておりますので今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
以上

ページトップに戻る