協会理事コーナー
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プロジェクトマネジメントの再学習

白石 宏司 [プロフィール] :5月号

 これまでの経験を振り返ると色々なプロジェクトに携わってきたなと思います。いくつか例を挙げると、高炉設備等の製鉄プラントのEPCプロジェクトやITシステム関連の開発プロジェクト、あるいは海外事業展開のための現地法人立上のプロジェクトなど、プロジェクトとしての性格が違ったものも多くあったと思います。当時は結構がむしゃらにプロジェクトに取り組んで、問題が起こればそれに対応していくというやり方だったなと思います。若いころは、先輩から見よう見まねでプロジェクトに取り組んでいました。そのうち、P2MやPMBOKのような体系的なプロジェクトマネジメントを知るようになり、世の中には色んなことを体系的に考える人がいるのだと感激したことを覚えています。

 ただ、そのような理論は知らなくともプロジェクトの実践を通して、どんな種類のプロジェクトも、ある目的・目標を設定して、それを実現するためにチームの力を結集するという意味ではプロジェクト推進のキーポイントは同じようなものと感じています。すなわち、プロジェクトマネジャーは、いつでも達成すべき目標を見据えて、それを実現するための障害を乗り越えていく粘りが必要ですし、さらに今は現実に起こっていなくとも、このまま進んでいくと起こるかもしれない問題を想定して、それに対する対策をシミュレーションする力も必要と思います。いわゆる想像力がいかに働かせるのかということです。

 しかしながら、いままでの経験からプロジェクトマネジメントの難しさを痛感しているものの、一方どうすればトラブルの無いプロジェクトに仕上がるのかという明確な解を見つけ出せたわけでもありません。さらによくよく考えてみるとプロジェクトマネジメントは単にプロジェクト遂行に適応出来るだけでなく、あらゆる仕事に共通する観点だなと思います。

 今回、PMAJとの関わり合いができましたので、あらためてプロジェクトマネジメントについて考えてみたいと思っています。プロジェクトマネジメントの手法はあらゆる仕事に適用できる訳ですから、いままで真面目にP2MやPMBOKを勉強してこなかったことを反省し再学習して、実際の仕事にどのように活用・適用してくのかを考えてみたいと思います。今後ともPMAJの発展に微力ながら貢献したいと考えています。
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