オンラインジャーナル/今月のひと言

　岩下　幸功

岩下幸功

大手家電メーカーにて培ったプロジェクト & プログラムマネジメント（PM）の経験とスキルをベースに、「21世紀型のプロジェクトマネジメント」に関心を持ち、新しい手法の研究開発を模索してきました。結果を「共創マネジメント」として体系化し、その普及促進のために、総合的なPMコンサルティングを行う、シンクリエイト社（http://www.syncreate.jp）を創立経営しています。

① P2Mを中心としたプログラムマネジメントのコンサルティング

② PMBOKを中心としたプロジェクトマネジメントのコンサルティング

③ CMMIを中心としたプロセスマネジメントのコンサルティング

PMS、PMR及びPMP　　国際P2M学会、東京P2M研究会、アブダクション研究会
PMAJ理事　広報部会長兼ジャーナル編集長

先号　　次号

PMAJ Young Crew

オンライン編集長　岩下　幸功　[プロフィール]　：11月号

　「PMシンポジウム2010」も無事に終了致しました。皆様方のご協力にお礼申し上げます。今回のシンポジムには多くの若手スタッフの方々が参加されたことが印象的でした。その折に田中理事長より、是非、若い方々と交流できる場を設けて欲しいというご要望がありましたので、10月20日に「若手PM人材との交流会」を開催致しました。初めての試みでしたが、有意義なイベントであったと思います。

プログラムは下記の通りでした。　詳細はジャーナル40号でご報告する予定です。

Ⅰ．	意見発表会(18：30～19：30)
	①	「最近の学生の『働く』という意識」千葉工業大学PM学科　杉山　幸男さん
	②	「PMとセミナー」千葉工業大学PM学科　濱田　祐希さん
	③	「PMAJ　第1回Young Crew会議　2010年10月」　田中理事長
Ⅱ．	意見交換会(19：30～20：30)
Ⅲ．	懇親会(20：30～22：00)

　当日はPMを志す千葉工業大学プロジェクトマネジメント学科のヤングPM 8名とPMAJからのシニアPM11名が参加されました。双方からの意見発表、それを踏まえての討論及び懇談と続き、大いに盛り上がりました。
　PMAJには多くのPM経験を持つミドル及びシニアの方々がおられます。それぞれの分野でご活躍されていますが、日本の将来を担うヤングとの接点は左程多くないのが現状です。これでは次世代への知識の伝承が充分行われているか疑問です。また、一方向での情報の伝達ではなく、双方向での議論をしたいというご意見も多く寄せられています。
どの分野にも言えることですが、次世代を担う若手への継承作業は重要なテーマです。次に続く人がいなければ、サステナビリティ(sustainability：持続可能性)もあり得ません。しかも「背中を見て育て！」といった伝統的方法では、スピードが求められる現代に於いて、即応性に問題があります。意識的、戦略的なサステナブルプログラムとして、ヤングとシニアの新しい接点を創っていくことが求められているようです。その接点では一方的な経験の伝承だけでなく、ヤングの感性や問題意識に学ぶ姿勢も必要だと思います。ヤングの感性とシニアの経験がシナジーすることで、新たな「共創」が生まれることを期待したいものです。理事長からご紹介頂きました、IPMA(International PM Association)の“Young Crew”も下記のような主旨で運営されています。

IPMA Young Crew is a key component of IPMA's growth and development of the leaders of tomorrow. We are a network for young project management professionals and students in the age from 25 to 35 years.
We believe in

community and the building of a worldwide young professional project management family
cultural diversity and learning from differences, not producing differences
promoting ethical qualities and embracing our responsibility to improve societal needs
The main goals of IPMA Young Crew are to provide experimental learning, identify the needs of the young and provide opportunities for interaction and information exchange. We accomplish this by
organizing national and international events like the IPMA Young Crew Workshop
offering a platform for publishing papers, thesis and white papers written by young professionals or students
organizing the IPMA Young Crew Students Award for an excellent thesis
giving national young crews support for their work and learning from their work
bringing young professionals and students together in the name of IPMA.

(詳細は

こちらをご覧ください：)

　従いまして、今回実施しました「若手PM人材との交流会」は、ある意味で “PMAJ Young Crew”のキックオフであった訳です。　今後に繋げていきたいと考えています。